実際にキャッシュフロー表を作成するレッスンの第3回目です。
前回は支出の金額を入力し、支出合計金額を計算する方法を解説しました。
今回は、収入金額を入力し、収入金額の合計を計算します。
収入金額を入力しよう
それでは、さっそく、収入金額を入力してみましょう。
やり方は支出の場合と同じです。
収入金額も以前、
で計算しましたので、その金額を用意してください。
計算した金額をキャッシュフロー表の各収入項目に入力していけばオッケーです。
支出と同様に、記入する項目は自由に増やしてかまいませんので、
ご自分でわかりやすいように入力してください。
最終的なイメージは、このような形になります。
上の画像の例では、以下のようなイメージで項目を分けています。
・収入(給与)
サラリーマンの方は給料(ボーナス含)、
フリーランスや自営業の方は自分で自分に払っている給料、もしくは確定申告の所得金額でもよいでしょう。
・配偶者収入
結婚している場合は、結婚相手の収入です。
・人生イベント名、および、人生イベント収入
将来、収入が見込まれるものを記入します。保険の満期金や返戻金、
将来何かを売る予定であれば、その金額など。
キャッシュフロー表の「人生イベント名」には、それぞれのイベント名を、
「人生イベント収入」には、その金額を記入しています。
・年金収入
厚生年金、国民年金、国民年金基金等、退職した後に国などから貰える予定の金額を記入します。
・その他収入
なにかその他に収入があれば入れてください。ちょっとした印税や副業などをここに入れても良いと思います。
支払いと同様、「その他」というあいまいな項目が嫌であれば、
きちんと項目を分けて入力した方が良いでしょう。
収入金額を合計しよう
金額を入力できましたら、最後に収入金額を合計します。
支出同様に、各年ごとに合計します。
合計するには、こちらもExcelのΣ(シグマ)という機能を使います。
使い方は支出の計算時に解説しましたので、
キャッシュフロー表を作ってみよう その2を参照してください。
各年の「収入計」に、自動的に計算された合計金額が入力される形になればオッケーです。
年間収支を計算しよう
前回と今回で、各年の「支出計」と「収入計」が計算できましたので、
各年ごとの年間収支を計算しましょう。
年間収支とは、収入から支出を引いて残った金額です。
つまり、入ってきたお金から使ったお金を引くと、幾ら残るか?という計算です。
「収入計」ー「支出計」=「年間収支」
という形になります。
プラスになるのが理想ですが、もしマイナスになったら、その年は赤字ということになります。
計算方法はΣ(シグマ)を使います。
支出や収入の計算方法と同じようなやり方で途中まで進みます。
まず、2011年の年間収支のセルをクリックした後、ツールバーの「Σ」をクリックします。
(「Σ」はお使いの環境によっては、画像の場所にないかもしれませんのでツールバー上を探してください。)
すると、自動的に下の図のような、計算式が入ってしまうと思います。
(計算式のセルの数字は作業環境によって変わってきます)
このままですと、「セルD3」から「セルD24」までを合計した数字が入力されてしまうので、
この計算式を修正します。
年間収支は、「収入計」から「支出計」を引いた金額ですので、
「収入計のセル」ー「支出計のセル」という計算式にします。
まず、
=SUM(D3:D24)
の「D3:D24」を削除して、
=SUM()
にします。
下図のように、「収入計」のセルは「D24」、「支出計」のセルは「D17」ですので、
=SUM(D24-D17)
という式を入力します。(セルの数字は皆さんの作業環境に合わせて入力してください)
これで、「収入計」-「支出計」という計算式になりました。
リターンキーで確定すると、自動的に「収入計」から「支出計」を引いた金額が入力されます。
2011年以降の年間収支も、同じ計算式を使用したいので、
2011年年間収支セルの右下にマウスを持って行き、カーソルが十字に変わったら、
そのまま右に必要な分だけドラッグします。
これで、2011年以降の年間収支に同じ計算式がコピーされ、自動的に各年の年間収支が入力されます。
下図のようになればオッケーです。(数字自体はみなさんのライフプランによって違います)
ここまでの作業で、キャッシュフロー表の「年間収支」の項目まで完成しました。
残りは「金融資産」の項目のみですが、長くなりましたので、今回もひとまず、これまで。
残りは次回に続きます。
まとめ
・収入項目は自分でわかりやすいように自由に増やしたりまとめたりして良い
・収入金額の合計にも、Excelの機能「Σ(シグマ)」を使う
・年間収支の合計にも、「Σ(シグマ)」を使うが、計算式を「収入計」-「支出計」という引き算に修正する必要がある