実際にキャッシュフロー表を作成するレッスンの第4回目です。
前回は「年間収支」まで作成しました。今回は「金融資産」の欄を完成します。
完成まであと1歩です。がんばりましょう。
金融資産残高を計算しよう
キャッシュフロー表の「金融資産」という欄には、
ご自身の所有している金融資産すべての残高が表示されるようにします。
まず、初年度(例では2011年)の前年までに所有していた
金融資産の残高を用意してください。
以前の記事、
金融資産ってどんなものがあるの?
実物資産ってどんなものがあるの?
を参考に、ご自身の金融資産全額を足して金額を出してください。
仮に1000万円だったとしたら、その金額をどこかにメモしておきます。
次に、キャッシュフロー表の初年度(例では2011年)の年間収支を
先ほど用意した前年までの金融資産残高にプラスして、合計金額を出します。
画像の例では、2011年の年間収支が115万円なので、
合計で1,115万円ですね。
その金額をそのまま「金融資産」の欄に記入してください。
これで、キャッシュフロー表の初年度の部分は完成しました。
図の例では、今、あなたが所有している金融資産残高は1,115万円となります。
翌年の金融資産は自動で計算されるようにしよう
2年目以降の金融資産残高は自動計算されるようにしましょう。
今回も、過去に何度も使用したΣ(シグマ)を使った計算式を記入します。
まず、2年目(例では2012年)の金融資産の欄をクリックします。
次に、Excelのツールバーの「Σ」をクリックします。
「Σ」はお使いの環境によっては、画像の場所にないかもしれませんのでツールバー上を探してください。
すると、下の画像のような計算式が自動で入ってしまいますのでこれを正しい計算式に修正します。
(セルの数字はお使いの作業環境によって違う場合もあります)
今、図では、
=SUM(D26)
となっています、D26は初年度(2011年)の金融資産のセルです。
これに2年目(2012年)の年間収支をプラスした金額が、2年目(2012年)の金融資産残高になりますので、
D26とE25をプラスした計算式、
=SUM(D26+E25)
にします。
お使いの環境によっては、セルの数値が違うと思いますので、
ご自身のセルの数値に当てはめて記入してください。
=SUM(「初年度(2011年)の金融資産のセル」+「2年目(2012年)の年間収支のセル」)
という形になれば大丈夫です。
returnキーを押して確定すると、自動で計算された金額が記入されます。
これで、2年目(2012年)の金融資産が計算できました。
そして、この計算式を3年目(2013年)以降にコピーすることで、
それ以降の金融資産が自動的に計算されます。
画像のように、2年目(2012年)の金融資産セルの、右下にカーソルを持って行くと、
カーソルが十字になりますので、その状態で、右にドラッグします。
すると、ドラッグした分だけ計算式がコピーされ、
ドラッグをはなすと金融資産が入力されます。
下記の図のように、入力されれば完成です。
ここまでの作業で、
ひとまず、キャッシュフロー表が完成形になりました。
キャッシュフロー表の未来は何歳まで作ればいいか、という疑問がわくと思いますが、
最低でも平均寿命である80歳前後までは作りましょう。
もちろんそれ以上作っておく方が良いと思います。100歳くらいまであれば安心かと思います。
次回からは、この表を使って、自分の金融資産が何歳までもつのかを分析していきます。
将来のインフレを想定して表を修正します。
まとめ
・初年度の金融資産の金額は、初年度の年間収支とそれ以前の金融資産を足した金額
・2年目の金融資産の金額は、Excelの機能「Σ(シグマ)」を使って計算する
・シグマの計算式は、「初年度の金融資産」+「2年目の年間収支」
・3年目以降の金融資産は、2年目の計算式を右にドラッグしてコピーすれば自動で入力される